こんばんにちは。昼寝ねこです。
普段ちまちましたセコイ節約と金のことしか書いてない僕ですが、
今日は予算度外視!!男の料理というものをお見せしようと思う。
先日、有給とって人生初の渓流釣りに行ったんですよ。会社のひとと。
釣りに行こうと誘われたとき、僕はのんびり釣り糸を垂らす太公望を想像しながら、
二つ返事でOKしたんですけどね、思ってたんと違う!!
切り立った崖は下るわ、川の中をずんずん進み2~3回ルアーを放っては次のスポットへ。
管理釣り場でしか淡水釣り経験のないアマチュアの僕にはきつ過ぎて・・・
めっちゃ楽しかった!!なんだあのサバイバル!!
山奥の人が入らない澄んだ川にいる野生のイワナを見たことがありますか?
僕はありませんでした。写真を撮ろうと防水スマホをポケットに入れていったんですが、
サバイバル過ぎてそんな暇はないわ、胸まである長靴みたいなウェア(ウェーダー)に水が入り、
防水スマホのカメラ部分が結露して撮影ができませんでした。
しかしすっかりはまってしまったので撮影はまた行った時のお楽しみとします。
(自分ではいかないけどね。一人だったらガチ遭難だよぅ)
今回は道具を借してくれるということで何も持たずに行ったんですが、
この趣味は金がかかります。まず初心者の僕は借りたルアーを3つ紛失しました。
4500円相当です。これだけでイワナの元は取れませんね。
初期投資を除いても高速代に燃料代、許可証代、ラインなど消耗品にお金のがかかります。
家の近くに釣りスポットがあればもうそれだけで生活できそうですが…
うちの近くにはせいぜいハヤくらいしか」いなそうです。
そんなお金のかかる趣味ですが、普段ぼっち引きこもりで家と職場の往復しかしない僕にとって、
費用に値する価値を感じました。モンハンみたいだよ!!
そうして釣り上げた魚(イワナとニジマス)を持ち帰り調理する。まさに男の料理です。
試しにデカいニジマスを焼いてみました。漫画で見たことある感じになりました。
味は…う~んなんか生臭い。ぬめりとりを十分にしなかったからでしょうか?
身はぱさぱさだし完全に失敗です。ごめんよ魚さん。
次は生臭さを消して香草とかで香りづけする工夫をしようと思います。
他の魚たちは燻製にしました。
燻製は人生で2回目なんですけどすっかり忘れていましたね。
時間がかかるということを!!
その日は金曜日。疲れたので寝て、翌日やろうと思ったんですが甘々でした。アンマミーヤです。
ちゃんとした手順を踏むとまずソミュール液なるものを作り、
塩でぬめりをとった魚をそれに1日ほど浸し冷蔵、
その後、塩分を抜くために2~3時間流水で流し洗いし、
水分をとったあと半日ほど陰干しし、
ようやく燻製に入ることができるという普段の僕なら絶対にやらない手間のかかる作業です。
っていうか週末で終わらないじゃん!!
まさに気が向いたときだけやる男の料理。しょっちゅうはできません。
珍しく僕のやる気スイッチを押そう(どこにあったかな?やれやれ最近使ってないからな。)
ソミュール液なるものを作成。まず調べるとこから。
なになに?鍋に水500ml、塩150g、砂糖50gを入れて火にかける。
胡椒となんかそれっぽいハーブかローリエを入れひと煮立ちさせると…。
庭に生えてる生垣…使ったことのないけどあれはローリエだ。無限にある。
ということでローリエの葉っぱを数枚試しに入れてみる。めっちゃいい匂い!!
これは料理に使えるな。具体的には知らんけども。
そうして作ったソミュール液を冷まし、魚を漬けておく。一晩。
終わる土曜日。おやすみ魚さん。
始まる日曜。朝から講習に参加しなければならず作業ができない。
帰宅は夕方になり作業開始。
魚は塩分を吸ったためか身が締まっている。3時間水をかけ流して放置。
鉄腕ダッシュといってきゅーを見る。塩分が程よく抜けているか味を見ないといけないけど、
なんか腹壊しそうなのでぱす。
水気をとってから陰干し半日。さてどうするか?
乾燥するための野菜ネットがあるけど直に置くと生臭くなりそうで嫌だし、
使わないで外に一晩干すとハエがたかりそう。部屋に干すと洗濯ものが生臭くなりそうだし…
結論として網戸にして換気した裏の廊下に干すことに。
終わる日曜日。始まる5日間の社畜生活…。
翌朝。一晩干した魚さんが↓
なんかうまそう。一夜干しって感じ。吊るすためにクリップを使用。
出勤して仕事をこなし、帰りに燻製に必要なアレを購入。
今回買ったのはこれ。リンゴの木のチップを固めたもの。
熱源がなくても蚊取り線香のように徐々に燃えていき4~5時間煙を出し続けるという優れもの。
ただし高い。400円もする。
近所のホムセンにはなかったけど300円っていうのもネットにあります。
これに対し普通のチップは300円くらいで何回か使えるのが売っている。
けど燻すのには熱源が必要で、ガスコンロか電気コンロを使う必要がある。
ガスコンロあるけど汚したくない。またやるかもわからない。
電気コンロが思ったより安いのでハマれば投資してもかまわないけど、
今回は線香タイプでやってみよう。
急がないと日が落ちる。あと1時間で外は暗闇に包まれる。
なんとしても煙を炊くところまですすめないと。
1回の燻製での費用対効果を上げるためにいそいで茹で卵を茹でる。半熟だ。
他に燻製にして旨そうなものはないか…チーズがない。イカがある!!
燻製に必要なものはもう一つある。燻製器だ。そんなものはない。
前回はダンボールでやった。またアレを作らないと!!
なんてことだ…ダンボールがない。先日の廃品回収で捨ててしまったようだ。
なにか替わりのものはないか・・・きっとあるだろう。この家は父のガラクタだらけだ。
庭に転がっていたドラム缶を発見。いや普通転がってね~よ。
あるんだ。この家には…
少しデカすぎる気もするがこれでいこう。なにせ時間がない。
もう日は落ちてしまう。トワイライトだ。
支度をしているあいだに姉に卵を剥いてもらう。
なんだかんだ言っても協力的だ(燻製たまごが食いたいのだろう)。
さぁ全てのカードはテーブルに出そろった。いよいよ燻製だ!!
慌てて撮ったのできれいではない。オサレでセンスのあるブログやってる人はいつも、
めっちゃきれいな写真を載せているけど、僕にそんな技術はない。
あるのは他のうさんくさいブログにはない誠実さとリアリティーだけだ。
火をつけて蓋をし、一晩放置。終わる月曜日。
始まる火曜日。出勤の支度にシャワーを浴びてドラム缶の元へ。
夢をみた。放置していた燻製は発火し炭になっているという夢だった。
蓋に使ったダンボールもその上に重しで乗せたベニヤ板も燃え尽きていた。
現実にはそんなことはなかった。一安心。
うきうきしながら中を覗き込む。
ひぇいぇぁ(は?)。いいじゃないか。
魚はあめ色になっている。
煙は上にたまるためか、卵とイカの色は薄い気がするけど食べてみるとしっかり香りがついて旨い!!
やばい。朝から健康診断だった。食べてしまった。
いろいろ手順があって面倒だった燻製もこれで完成。
魚は夕飯に食べることにした。
味は…すこししょっぱかったけど(味見しないからだよ…)ご飯に合う。酒にも合うだろう。
身は焼いた時のようなぱさぱさ感が一切なく生でもない。柔らかく口の中で溶けるような。
旨い!!臭みも一切なくリンゴの木特有の甘い香りと燻製の鼻を抜ける特有の風味。
過熱しなくてもそのままでも食べられる。冷蔵したので軽く炙った。
燻製たまごとイカもいい味出してる。最高の贅沢だ。文字通り…
それを釣るためにかかった費用。5000円(交通費被害額込みだと10000円くらいか)。
燻製にかかった費用。600円。
まさに予算度外視。男の料理。たまにはいいね。
そして普段は関わることのない自然とガチで触れ合える(というか殴り合える?)渓流釣りサイコー。
誘ってくれて多大な迷惑をかけたにもかかわらずお金も受け取らずまた行こうと言ってくれた先輩カッケェ。
ぜひまた行きたいと思います。ルアーを引っ掛けないようにしないとなぁ。
渓流もですが、今度は海釣りに行くことになるかもしれません。