野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。
それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。
『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。
懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。
永遠の絆を描くロードノベル。
サトルの飼い猫ナナの目線でストーリーが展開していきます。
初めは明かされないサトルの事情によって、ナナを飼ってくれる飼い主をさがすため、
旧友のもとを訪れる旅をしていきます。
そのなかで次第に明かされるサトルの事情と、やさしい人間性に引き込まれ、
中断する間もなく読み終わってしまいました。
もう4時じゃないか…
ネタばれになるのであまり内容は書きませんが、
終幕は決してハッピーエンドではないけど、後味の悪い終わり方ではありません。
僕はすぐに感情移入して泣いてしまうので悲しいストーリーは苦手なのですが、
読み終わった感想として読んでよかったと思います。中盤からボロボロ泣きながら読みましたけど。
僕も今は飼い猫が5匹います。1匹は僕が拾ってきた猫。
水路に落ちて草にしがみついていた子猫を助けてた縁で飼い始めました。
転職して実家に戻るため九州から飛行機でつれてきたんですよね。
その子が4匹の子供を産んで、1匹はすでに亡くなってしまいましたが3匹はお母さんよりも大きくなっています。
それに加えてもともと実家で飼っていた猫の5匹です。
でもやっぱり拾った猫ちゃんは一番なついていて可愛いです。
一緒に寝てくれるし、スリ寄ってきて気分がいい時は指を舐めてくれます。
毎日ネズミをつかまえてきて困ってしまいますが、毎日僕のところに見せに来ます。
わざわざ2Fのベランダまでネズミを咥えて持ってきてくれるんだから優しいですね。
そして食べないからいつも僕が埋めています。
改めてみると我がままで感情がはっきりしていて、困ることも多いけど優しい猫だなぁ。
猫を飼っていれば人それぞれ猫との出会いがあって猫との別れがある。(人と人もそうですが)
いつも優しくできなくても、いてくれて良かったといつか両方が思えるような関係性でいたいなぁと思いました。
この本の主人公みたいにうまくはできませんね・・・。
無職でなければこんな遅くまで本も読んでられません。この機会にできるだけ本をよんでおこうっと。